【ソウル聯合ニュース】韓国のLG電子が25日発表した2023年通期の連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は前年比0.1%減の3兆5491億ウォン(約3920億円)だった。売上高は前年比0.9%増の84兆2278億ウォンで、3年連続で過去最高額を更新した。純利益は同38.2%減の1兆1506億ウォン。景気低迷と需要減少が続く中、主力事業の生活家電と成長エンジンと位置付ける車載用電装部品事業が8年連続で成長し、業績をけん引した。
事業部門別では、生活家電のホーム・アプライアンス&エア・ソリューション(H&A)事業本部の昨年の売上高は30兆1395億ウォンだった。サブスクリプションなどの新たな事業モデルの導入とB2B(企業間取引)の割合拡大により、営業利益は2兆78億ウォンと前年比70%以上増加した。
車載部品のビークルコンポーネント・ソリューションズ(VS)事業本部は売上高10兆1476億ウォン、営業利益1334億ウォンを記録した。VS事業本部は発足から10年で売上高10兆ウォンを突破。業績の発表を開始した15年から8年連続で成長し、連結売上高に占める割合は12.0%まで上昇した。
H&A事業本部とVS事業本部の売上高の合計は8年前には18兆ウォンだったが、昨年は40兆ウォンを超えた。同期間に両事業が連結売上高に占める割合は32.5%から47.8%まで上昇した。
テレビなどのホーム・エンターテインメント(HE)事業本部は売上高14兆2328億ウォン、営業利益3624億ウォンを記録した。ウェブOSプラットフォームを基盤とするコンテンツ・サービス事業が新たな収益源として地位を確立し、営業利益は前年(54億ウォン)に比べ大幅に増加した。
ビジネス・ソリューションズ(BS)事業本部の売上高は5兆4120億ウォンで、417億ウォンの営業損失を計上した。売上高はIT(情報技術)需要の回復の遅れや主要企業の投資萎縮などにより、前年比で小幅減少。ロボットや電気自動車(EV)の充電器事業などへの投資が拡大し、収益性にも影響を及ぼした。