韓国の23年GDP成長率1.4% 10~12月期は0.6%増

【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が25日発表した2023年10~12月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前期比0.6%増加した。23年通年の成長率は1.4%で、韓国銀行と政府の見通し通りだった。ただ、前年(2.6%)に比べると勢いは大きく鈍り、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった20年(マイナス0.7%)以来3年ぶりの低水準となった。

 四半期ベースの成長率は22年10~12月期(0.3%減)に輸出の急減によりマイナスに転落した後、今年1~3月期は0.3%のプラスに転じ、4~6月期と7~9月期、10~12月期は連続で0.6%となった。プラス成長を4四半期維持している。

 23年10~12月期を部門別にみると、民間消費は居住者の海外消費支出を中心に0.2%増加した。設備投資は輸送機械などが好調で3.0%伸びた。

 輸出は半導体などの回復に伴い2.6%、輸入は石油製品などを中心に1.0%、それぞれ増加した。

 一方、建設投資は建物建築と土木がいずれも振るわず、4.2%減少した。

 10~12月期は、輸出から輸入を差し引いた純輸出がGDPを0.8ポイント押し上げた。設備投資の寄与度は0.3ポイントで、民間消費と政府消費もそれぞれ0.1ポイントのプラス寄与となった。建設投資はGDPを0.7ポイント押し下げた。

 経済活動別の成長率は電気・ガス・水道業が11.1%、製造業が1.1%、サービス業が0.6%のプラスだった。農林漁業はマイナス6.1%、建設業はマイナス3.6%。

 10~12月期の実質国内総所得(GDI)は前期比0.4%増で、23年通年は1.4%増となった。

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