SKハイニックスの営業益380億円 1年ぶり黒字転換=昨年10~12月期

【ソウル聯合ニュース】韓国半導体大手のSKハイニックスが25日発表した2023年10~12月期の連結決算によると、本業のもうけを示す営業利益は3460億ウォン(約380億円)で、1兆9122億ウォンの営業赤字を計上した前年同期から黒字転換を果たした。半導体メモリーDRAMの新規格「DDR5」や高速・大容量処理が可能な「広帯域メモリー(HBM)」など高性能製品の売り上げが増加し、2022年10~12月期から1年間続いた赤字を脱却した。

 昨年10~12月期の営業利益は、韓国金融経済情報メディアの聯合インフォマックスが取りまとめた市場予想の603億ウォンを473.7%上回った。

 ただ、22年10~12月期から4四半期間の累積赤字の規模は10兆ウォンに上る。

 昨年10~12月期の売上高は11兆3055億ウォン、純損失は1兆3795億ウォンだった。

 SKハイニックスは「昨年10~12月期は人工知能(AI)サーバーとモバイル用製品の需要が伸び、平均販売価格が上昇するなどメモリー市場の環境が改善された」として、収益性を中心とする経営活動が効果を上げたと説明した。

 23年通期の営業損失(連結ベース、速報値)は7兆7303億ウォンで、6兆8094億ウォンの黒字だった前年から赤字に転落した。売上高は32兆7567億ウォンで、前年比26.6%減少した。純損失は9兆1375億ウォン。

 SKハイニックスは、昨年のDDR5とHBM3の売り上げがそれぞれ前年比4倍、5倍以上に増加したと明らかにした。一方、業況の反映に比較的時間がかかるNAND型フラッシュメモリーは投資と費用の効率化に集中したと説明した。 

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