【ソウル聯合ニュース】韓国完成車最大手の現代自動車と同2位で子会社の起亜が25日、2023年通期の決算を発表する。本業のもうけを示す営業利益は両社とも過去最高で、長年にわたり韓国企業トップを維持してきたサムスン電子を抜いて1位と2位になることが確実視されている。両社の営業利益は合わせて27兆ウォン(約2兆9857億円)に達する見通しだ。
聯合ニュースは金融経済情報メディアの聯合インフォマックスの資料をもとに分析した結果、現代の23年の売上高は前年比14.1%増の162兆6771億ウォン、営業利益は57.1%増の15兆4333億ウォンになると予想した。
予想通りなら国際会計基準(IFRS)の適用が義務付けられた2010年以降で最高業績となり、営業利益15兆ウォンを初めて突破する。これまで営業利益は2022年の9兆8198億ウォンが最高だった。
起亜は売上高が16.6%増の100兆9405億ウォン、営業利益が65.8%増の11兆9947億ウォンになると予想された。
起亜もIFRSの適用が義務付けられた2010年以降で最高業績となり、売上高100兆ウォン、営業利益10兆ウォンを初めて突破することになる。
両社の営業利益を合わせると27兆4280億ウォンで、これは過去最高だった2022年の17兆529億ウォンを大幅に上回る。
一方、サムスン電子が9日に発表した23年通期の連結決算(速報値)によると、営業利益は前年比84.9%減の6兆5400億ウォンだった。
サムスン電子は韓国の上場企業の中で営業利益トップを14年にわたり維持してきたが、現代と起亜に抜かれ3位になる見通しだ。
現代と起亜の営業利益が急増したのは、北米市場での販売好調に加え、エコカーや高級ブランド「ジェネシス」、多目的レジャー車(RV)など高付加価値モデルの販売が好調だったためとみられる。
現代と起亜の23年の世界販売台数は計730万2000台で、2022年に続き世界でトップ3に入ることが確実視されている。
今年の販売台数の目標は現代が424万3000台、起亜が320万台の計744万3000台と発表された。