朝鮮半島周辺に米空母3隻集結 北朝鮮と中国を両にらみか

【ソウル聯合ニュース】米原子力空母3隻が朝鮮半島周辺に集結している。米国海軍協会(USNI)のニュースサイトが23日(現地時間)までに報じた。武力行使を示唆し、年明けから朝鮮半島西側の黄海上への砲弾射撃やミサイル発射など挑発を続ける北朝鮮と、総統選後の台湾に揺さぶりをかける中国に対するけん制との見方が出ている。

 同サイトは米国防総省関係者の話として、空母セオドア・ルーズベルトが先週末、海軍第7艦隊の作戦区域に進入したと明らかにした。同空母は、日本南東の太平洋上で確認された。

 朝鮮半島周辺を含む第7艦隊が管轄する作戦区域には、ロナルド・レーガン、カール・ビンソンの空母2隻がすでに配備されている。

 米国は2017年、北朝鮮が6回目の核実験を強行したことを受け、空母3隻を朝鮮半島東の東海上の作戦区域に展開し、韓米合同演習を実施した。

 今回は東海上の作戦区域に3隻が投じられたのではないものの、中東情勢の緊張が高まる中で新たに原子力空母1隻を第7艦隊区域に配備。専門家らは挑発を続ける北朝鮮に対する警告とみている。

 今後、韓米日の3カ国は第7艦隊の作戦区域で活動する空母を投入した追加の海上合同訓練を進める可能性が高い。15~17日に韓国南部・済州島南方の公海上で行われた合同訓練にはカール・ビンソンが参加した。

 今回の措置は北朝鮮だけでなく、台湾周辺で軍事活動を行うなどして台湾に圧力を加える中国をけん制する狙いがあるとの見方も出ている。

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