【瀋陽聯合ニュース】北朝鮮の高麗航空は24日、平壌と中国の遼寧省・瀋陽を結ぶ旅客機を今年に入って初めて運航した。
同機は中国現地時間の同日午前11時50分ごろ、瀋陽の桃仙国際空港に到着。午後2時50分ごろに平壌に向けて出発した。
この路線の運航は新型コロナウイルス禍のため北朝鮮が2020年1月に国境を封鎖してから途絶えていたが、23年12月に再開された。再開後、今回が3回目の往来で今年に入ってからは初めて。
瀋陽に到着した便には北朝鮮住民約10人が搭乗しており、平壌に戻る便には北朝鮮住民約50人が乗った。
運航が再開してから北朝鮮住民が同線を利用して瀋陽に入ったのは今回が初めて。
これまでの2回の運航では、搭乗客のいない機体が瀋陽に到着し、中国から北朝鮮に帰国する住民を乗せて平壌に戻った。
ある消息筋は新型コロナ禍で中国に入国できなかった北朝鮮の貿易業者の関係者が入国したとの見方を示した。
また今回使用された旅客機は定員150人程度だった前回、前々回よりも小さい60人程度の小型のものだった。中国・丹東と北朝鮮の新義州を結ぶバス便が随時運行されているため、航空便の需要が多くないためとみられる。