李在明(イ・ジェミョン)共に民主党代表襲撃事件に関連する「現場」は4カ所だ。1番目は襲撃地点である加徳島、2番目は釜山大病院救急室、3番目は釜山警察庁被疑者取り調べ室、4番目はソウル大病院の手術室だ。私はそれら現場にはいなかったし、証拠の犯行道具を直接見ることもできなかった。さまざまなメディアを通じ、映像と写真を見て、話を伝え聞いたにすぎない。
事件初期に私が知っていることは限られていた。ややもすると思い込みが生じたり、振り回されたりしやすい状態だった。そのため、私は「真実」か「陰謀」か命を懸けてどちらかを選択しろと言われたら断る。それが国を救うことにつながるわけでもないのに、一つしかない命を懸けることなどできない。しかし、自分が何を信じているのかと問われれば、それは事件が「K容疑者による単独犯行が失敗した」と答える。
陰謀論者たちは当初、K容疑者の背後に誰か反抗を教唆した人物がいるかのように煙を立てていたが、それがうまくいかなかったため、警察と首相室が事件を縮小しようとしたとか、状況上教唆が推定されるという「仮定疑惑」を持ち出した。一時的に疑惑を抱いたというレベルではなく、首相室をソウル警察庁に正式に告発した。
私は李代表の首の傷に対する携帯メールでの報告が「当初1.5センチだったが、後から1センチに変わった」という点に文句をつけたり疑惑を抱いたりはしない。外見上「重傷」だったか「軽傷」だったかという論議も法律、規定、慣例など全てに照らし、民主党に有利なことはなさそうだ。それらは「K容疑者の単独犯行」という結論を少しも揺るがすことはできない。私は釜山警察庁による捜査結果の発表、ソウル大病院による手術結果の発表、首相室の説明と対応を信頼する。簡単に言おう。総選挙に出馬して党の公認に必死の告発政治家より救急隊員、警察官、医療陣、対テロ状況室が言うことを信じる。