個人主義的性向が顕著な韓国人、カネ・健康・私生活に強いこだわり

 韓国人回答者が他の国よりも個人主義的性向を強く見せた要因について、「2023ライフ・アットホーム・リポート」というアンケート調査を行ったイケアのチームは、「経済的負担」と「私生活(privacy)がきちんと保護されないのではないかということに対する不安」「健康問題に対する懸念」が他国の社会に比べて大きく作用していることが原因と分析した。イケアの関係者は「韓国人回答者は経済的負担やプライバシー、健康問題に対する懸念が世界平均よりも高いことが分かった」とし「これに対する懸念と不安が大きいほど、隣人と付き合うよりも一人だけの安全な時間をより重要に考える傾向が強くなる」と話した。

 韓国人は経済的負担から来る不安を他国の回答者よりも大きく感じていることが分かった。韓国人回答者の22%は「家を管理する資金が足りない場合、不安を覚える」と回答した。また、19%は「財政的に独立していなければ、自分の人生に対する主導権が揺さぶられる」と答えた。世界平均の17%よりもやや高かった。

 健康に対する懸念は世界のどの国よりも大きかった。韓国人回答者の46%は「家で生活する時も健康に対する懸念が大きい」と答えた。これは全世界でトップだ。世界平均は約37%だった。イケアの関係者は「韓国社会が超高齢化社会に突入し、他の国より健康問題により敏感に反応している」と話す。

 また、韓国人回答者たちは、プライバシーを保護され、自分だけの空間を保障されることに対する執着が、他の国に比べて高かった。伝統的に韓国社会は西洋に比べて私生活よりも共同体生活をより重視しているという偏見を打ち破る結果となった。韓国人回答者の36%は「プライバシーを守ることが満足感と安らぎを感じるのに非常に重要だ」と答えた。これも全世界でトップだった。逆に「私の住んでいる家は、十分にプライバシーが保障されている」という質問には34%だけが「そうだ」と答え、世界平均の45%よりも低かった。イケアの関係者は「韓国が共同体を中心とする社会から個人を中心とする社会へと転換していく過程で、プライバシーの保護が多くの脚光を浴び始めた」と分析している。

ソン・ヘジン記者

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