ただ、青年にカネを与えても、権力は分け与えないのが韓国の政界だ。実際に青年政治が花開くことはあまり期待できない。青年政治も怪しいことでは一緒だからだ。李俊錫(イ・ジュンソク)元国民の力代表に政治の未来が見えるという人がいるが、記者の目にはそうは思えない。民主党の朴チヒョン(パク・チヒョン)氏の能力にも首をかしげたくなる。党の論評を出す青年政治家たちは、張りのある肌で古い話を並べ立てている。
それでも青年が機会を得なければならない。若者の「出産ストライキ」に歯止めをかけ、人口減少を防ぐためにも、彼らを自立させなければならない。自立は「権限」から生まれる。
「386既得権」清算を旗印に掲げた韓東勲非常対策委員長は人気が高い。まずは党内の青年から見極めてもらいたい。「良い政策を立てれば明るい未来がある」と信じる国民の力の補佐官や秘書官は少ない。保守政党は「人材スカウト」を通じ、法曹界、専門職、名門ファミリーの子弟を迎えてきた。国政監査の資料を作成し、議員の手足となって働き国会議員になった国民の力の青年議員を何人見てきたことか。国民の力の議員を補佐する数百人の青年たちの話をまず聞こう。
民主党は「運動勢力の後輩」を優遇することが問題だが、国民の力は党内の青年を召使いのように働かせる一方、見栄えが良いだけの若い男女を担ぎ出してきた。韓東勲氏率いる非常対策委員会が誠実な党役員や補佐官2、3人でも抜てきしてさえくれれば、ムードは逆転するだろう。人生経験が短くても、 彼らの人生の努力と献身に割いた時間をきちんと評価することこそ「公正」だ。
パク・ウンジュ記者