【ソウル聯合ニュース】韓国・サムスン電子のスマートフォン(スマホ)「ギャラクシー」成功神話の立役者とされる元同社モバイル部門トップの高東真(コ・ドンジン)氏(62)が22日、保守系与党「国民の力」に入党した。
党を率いる韓東勲(ハン・ドンフン)非常対策委員長が入党の説得に当たった。この日の歓迎式で韓氏は高氏を「韓国の40年にわたるIT発展の象徴のような方」としながら、高氏の決断に感謝の意を伝えた。
韓氏は日ごろ使っている米アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」ではなく、用意してきたサムスンの折り畳み式スマホ「ギャラクシーZフリップ5」を上着の内ポケットから取り出すと、報道陣をバックに高氏とのツーショット写真を自撮りして場を盛り上げた。
サムスン電子生え抜きの高氏は、欧州拠点の研究所長、商品企画チーム長、開発室長、IT・モバイル部門無線事業部長(社長)などの要職を歴任した。
韓氏から初めて電話で連絡を受けた日は若者の未来について意見を交わしたという。4月の総選挙に向けた韓氏の言葉に韓国の未来のため身をささげる覚悟を感じ取り、その後も度々連絡を受けるうちに第2の人生への心が固まった。
今後の取り組みとして「最初に若者の未来、二つ目は中小企業の競争力強化、三つ目はソフトウエア産業の競争力強化と人材養成、四つ目は社会的弱者と疎外される層へのより積極的な配慮」を挙げた。
サムスン電子の事業場があるソウル近郊の京畿道・水原の選挙区への出馬を検討するかとの記者団の問いには「党執行部と相談する」と答えた。