金正恩総書記、全力を傾けて新兵器開発…専門家たちはどう見るか

魚雷・ミサイル…陸海空の全面で攻勢
「ブラフがあるとしても軽視はできず」

 ただし、兵器の専門家らは、こうした新兵器が北朝鮮の宣伝ほどには効果的でない可能性の方に重きを置いている。ミサイルの専門家である張泳根(チャン・ヨングン)韓国航空大学教授は「極超音速ミサイルは、超高速も重要だが、標的に到達するまでずっとマッハ5以上を維持しなければならず、まだその水準には至っていないようだ」と語った。原子力潜水艦ではなくディーゼル潜水艦を改良した「金君玉英雄」について、ヤン・ウク峨山政策研究院研究委員は「原子力推進ではないから、水中で長期間待機して報復する『第2撃』任務を遂行するのは難しい」とした。最大で71時間潜航して釜山など後方基地を攻撃し、核爆発で「放射能の海溢(津波)」を起こすという海溢1号機・2号機もまた「北朝鮮が開発した核弾頭「火山31」の破壊力だけでは、港湾に甚大な打撃を与えるだけの爆発力は出ない」という分析もあった。

 だが、北朝鮮の兵器開発能力を軽視してはならないという声もある。先に北朝鮮は、核弾頭の小型化や大陸間弾道ミサイル技術の高度化を急速に達成した。イ・ジュング国防研究院先任研究委員は「ウクライナ戦争で北朝鮮とロシアが経済協力を強化し、北朝鮮の輸出額が1年で数十倍に増えたという研究もある」とし「北朝鮮の経済状況が好転すればするほど、交渉よりも新兵器開発を通した挑発の持続につながりかねない」と語った。ビクター・チャ戦略国際問題研究所(CSIS)韓国フェローも今月12日(現地時間)、ある討論会で「北朝鮮の備蓄弾薬が払底したら、北朝鮮とロシアが弾薬の共同生産に入ることもあり得る」と語った。北朝鮮・ロシアの密着が、北朝鮮の兵器開発の動力になりかねないのだ。

ヤン・ジホ記者

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  • ▲北朝鮮の金正恩総書記が、李炳哲(リ・ビョンチョル)党中央軍事委副委員長と共に「セッピョル9型」無人機を視察しているところ。/朝鮮中央テレビ・聯合ニュース
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