北方限界線認めない 金正恩氏発言に「いかなる場合も守る」=韓国国防部

【ソウル聯合ニュース】韓国国防部のチョン・ハギュ報道官は16日の記者会見で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が最高人民会議(国会に相当)で韓国が海上の軍事境界線と位置付けている北方限界線(NLL)を認めないと発言したことについて、「NLLはわれわれの将兵が多くの犠牲を出しながら死守してきた実質的な海上境界線」として、「いかなる場合もNLLを守るというのがわが軍の確固たる立場」と述べた。

 金正恩氏は15日に開かれた最高人民会議で演説し、「違法・無法の『北方限界線』をはじめとするいかなる境界線も認められず、大韓民国がわが領土、領空、領海を0.001ミリでも侵犯するなら戦争挑発と見なす」と述べた。また、「戦争がわれわれの前に現実として迫るならば、回避しようと努力しない」と述べ、万全に準備した行動で完璧かつ迅速に臨むとした。

 チョン氏は「わが軍は北の挑発と脅威に備え、確固たる精神的、軍事的な対応態勢を維持している」と強調した。

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