【ソウル聯合ニュース】韓国行政安全部は15日、地下鉄駅に設置されたエスカレーターが逆走する事故が相次いだことを受け、75億ウォン(約8億2000万円)を投じて今年中に全国の地下鉄駅のエスカレーターに逆走防止装置を設置する計画を発表した。
逆走防止装置が設置されていない1061基が対象という。
エスカレーターの逆走を巡っては、先月4日にソウル地下鉄3号線の景福宮駅で上りエスカレーターが逆走して10人が転倒する事故が発生した。調査の結果、部品の摩耗により事故が起きたことが分かった。昨年6月にもソウル近郊、城南市にある地下鉄盆唐線の藪内駅で上りエレベーターが逆走して14人がけがをする事故が発生している。
李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官はこの日、景福宮駅を訪れ、ソウル交通公社などの関係者から昇降機の設置状況や安全性の強化策などについて報告を受け、エスカレーターの安全点検を視察した。
李氏は「政府はエスカレーター事故の原因となった部品を全国を対象に事前に交換し、特別点検も強化するなど国民がエスカレーターを安全に利用できるようにする」と話した。