13日に投開票が行われた台湾総統選挙では親米の民進党候補・頼清徳氏の当選と共に、台湾の「アナログ開票システム」も注目を集めている。現地の選挙管理委員会職員らは投票が終わった午後4時から投票所を直ちに開票所とし、投票箱から投票用紙を1枚ずつ取り出す直接開票を行った。有権者が投票した候補者の氏名を現場にいる誰もが聞けるように大声で叫び、名前が呼ばれた候補者と投票用紙に書かれた名前が一致するか確認するため投票用紙を一枚一枚頭上に持ち上げた。
X(旧ツイッター)などSNS(交流サイト)を通じて台湾の開票の様子が公開されると「透明だ」「これこそ民主主義の選挙だ」など称賛の声が数多く上がった。しかしその一方で「半導体など高度な先端技術を持つ台湾が、ただ選挙だけは非常にアナログ方式にこだわっている」として疑問を投げかける声も相次いだ。【動画はX】