【ソウル聯合ニュース】韓国革新系最大野党「共に民主党」の李洛淵(イ・ナギョン)元代表(71)が11日、国会で記者会見を開き、李在明(イ・ジェミョン)代表中心の党の在り方を批判して離党を宣言した。第三勢力となる新党を結成して4月の総選挙に臨む姿勢を打ち出した。
李洛淵氏は共に民主党とその前身から国会議員に5回当選し、文在寅(ムン・ジェイン)前政権の初代首相も務めるなど政治的な象徴性も強い。同氏の離党宣言により党の分裂が一気に進むか注目される。
李氏は「党が誇った金大中(キム・デジュン)と盧武鉉(ノ・ムヒョン)の精神、価値、品格は消え、暴力的で低級な言動が横行する『1人政党』『(李在明氏を守ろうとする)防弾政党』に変質した」と批判。党の精神と価値を守り具現化できる若手議員が総選挙出馬断念に追い込まれ、党内の批判者と自身の支持者が侮蔑や攻撃を受けるに至り、24年間身を置いた党を離れることにしたと述べた。
同氏は「新たな位置で、新たなやり方で韓国に奉仕する新しい道に進む」と表明した。共に民主党と与党「国民の力」の二大政党が独占する政治構図を打ち破る必要があると強調。「妥協と調整の多党制を始めなければならない」とし、総選挙での支持を国民に訴えた。
「親李在明派」に属さない国会議員によるグループ「原則と常識」と協力する意向も明らかにした。同グループのメンバーのうち李元旭(イ・ウォヌク)、金鍾民(キム・ジョンミン)、趙応天(チョ・ウンチョン)の3議員は前日に共に民主党離党を宣言した。