サッカー:総合力は日本優位、韓国の主力11人は歴代最強 アジア杯

 サッカーのアジアカップで64年間優勝から遠ざかっている韓国。優勝という目標をかなえるためには、日本を超えなければならない。韓国代表の戦力は過去最高といわれるほど絶頂期にある。主将の孫興ミン(ソン・フンミン、31)=トッテナム=を筆頭に、キム・ミンジェ(27)=バイエルン・ミュンヘン=、黄喜燦(ファン・ヒチャン、27)=ウルヴァーハンプトン=、李康仁(イ・ガンイン、22)=パリ・サンジェルマン=など欧州のビッグリーグで活躍する選手たちは絶好調だ。韓国代表は今月6日に行われた強化試合のイラク戦(1-0で韓国の勝利)を含め、最近の国際Aマッチで6連勝を収めている。このうち国際サッカー連盟(FIFA)のランキングが最も高い相手は28位のチュニジア(4-0で韓国勝利)だった。韓国のFIFAランキングは23位だ。アジアカップで韓国は1956年、60年に連続で優勝して以降、準優勝4回という結果に終わっている。「アジアの盟主」を自任する韓国サッカーとしては残念な結果だ。ただし、今月12日にカタール・ドーハで開幕するアジアカップはこれまでとは違うとの見通しが示されている。

【表】専門家たちのアジア杯優勝予想

 とはいえ、屈強という意味では日本も同じだ。同大会で4回の優勝を誇る最多優勝国の日本は、FIFAランキング(17位)でも韓国を上回る。代表チーム26人のうち20人が欧州でプレーしている。一方の韓国は12人。日本は顔ぶれも豪華だ。天才と呼ばれる久保建英(22)=レアル・ソシエダ=、爆発的なスピードを持つ三笘薫(26)=ブライトン=、多才多能な中盤の司令塔、遠藤航(30)=リバプール=らが主軸となる。大会中は短期間で多数の試合をこなすため選手層も厚くしており、主軸がけがをしても戦力ダウンの心配がない。日本は今月1日、タイを5-0で破り、国際Aマッチ9連勝となった。FIFAランキング16位のドイツ(4-1で日本の勝利)が最も強い相手だった。2011年以来、13年ぶりに王座を奪還するのが日本の目標だ。

 アジアカップの展望を語る際、国内外の専門家の大半は韓国と日本を「2強」に挙げる。両チームがそれぞれグループステージ(予選)を1位で通過した場合、対戦するのは決勝戦ということになる。

 韓国の専門家らは韓国優位とみている。ハン・ジュンヒ解説委員は「日本の強みは選手層が厚く粒ぞろいだということ。それでも韓国の優勝確率は60%で最も高いと思う。孫興ミン、キム・ミンジェ、黄喜燦、李康仁の4人が今見せてくれているパフォーマンスは、アジアのサッカーの歴史でも例を見ないほどのものだ。韓国は日本の安定した戦力を相殺するだけの破壊力を持っていると思う」と話した。キム・デギル解説委員も「けがさえ無ければ韓国の方が日本より優勢だ」との見方を示した。

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