【釜山聯合ニュース】韓国の革新系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表を刃物で襲い、殺人未遂容疑で逮捕された60代の男は警察の取り調べに、李氏を大統領にさせないために犯行に及んだと供述した。釜山警察庁の捜査本部が10日、捜査結果を発表した。
警察は男の犯行動機について「李代表が大統領になることを阻止し、総選挙で特定勢力を公認とし多数の議席を確保することができないようにするため」だったと説明した。また李氏を巡る複数の疑惑は裁判が延期されるなどし、十分に処罰されそうにないと不満に思ったことも犯行につながったとの見方を示した。
押収品の分析とデジタルフォレンジック(電子鑑識)、通話履歴と足取りの分析などの結果から、現時点では共同正犯あるいは背後で犯行を教唆した勢力はないとした。男が犯行前に作成した文書を犯行後にメディアと家族に伝えると約束した70代の男については立件済みだ。
李氏は2日午前、南部の釜山沖にある加徳島の新空港建設予定地を視察した際、支持者のふりをして近づいた男に刃物で首を刺された。男はその場で取り押さえられた。
釜山警察庁は直ちに大規模な捜査本部を立ち上げた。10日午前、男の身柄を送検した後、捜査結果を発表した。