23年の失業率2.7%に改善 就業率は過去最高に=韓国

【世宗聯合ニュース】韓国統計庁が10日に発表した雇用動向によると、2023年の失業率は2.7%で、前年に比べ0.2ポイント改善した。失業者数は前年比4万6000人(5.5%)減の78万7000人だった。就業者数は2841万6000人で、前年比32万7000人(1.2%)増加した。

 年間の就業者増加数は19年の30万1000人から新型コロナウイルスの流行が拡大した20年に21万8000人に落ち込んだが、21年には36万9000人と増加に転じた。22年は81万6000人増加し、増加幅は2000年(88万2000人)以来22年ぶりの高水準となった。

 昨年、業種別では製造業の就業者数が4万3000人減少。22年の13万5000人の増加から減少に転じた。卸・小売業も3万7000人減り、減少傾向が続いた。一方、保健・社会福祉サービス業(14万3000人増)、宿泊・飲食店業(11万4000人増)では増加した。

 年代別にみると、60歳以上が36万6000人増え、50代(5万9000人増)、30代(5万4000人増)でも就業者数が増加したが、若年層(15~29歳)では9万8000人、40代では5万4000人それぞれ減少した。

 15歳以上の就業率は62.6%で、前年比0.5ポイント上昇。1963年に統計を取り始めて以来最も高かった。

 経済協力開発機構(OECD)との比較基準となる15~64歳の就業率も0.7ポイント上昇の69.2%で、過去最高を記録した。

 統計庁は、保育・介護需要の増加と日常回復に伴う外出の増加などにより、就業者数が3年連続で増加したと説明した。

 昨年12月の失業率は3.3%で、前年同月比0.3ポイント悪化した。若年層の失業率は5.5%で、0.3ポイント悪化。失業者数は94万4000人で、前年同月比7万8000人(9.0%)増加した。

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