ソウルの地下鉄運賃 7月から約17円値上げ検討

【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル市は8日、公共交通機関が乗り放題になる定期券「気候同行カード」の導入に合わせ、地下鉄の初乗り運賃を150ウォン(約17円)引き上げる方策を検討していると発表した。同カードは今年上半期(1月27日~6月30日)のモデル事業を経て7月から本事業に入る。

 現在のソウル地下鉄の初乗り運賃(交通系ICカード利用時)は1400ウォンで、値上げ後は1550ウォンとなる。

 市は昨年10月、地下鉄の初乗り運賃を150ウォン値上げした後、さらに150ウォン引き上げる方針を明らかにしている。

 市は当初、地下鉄事業者のソウル交通公社の財政難とサービス向上のため、昨年8月に値上げされた市内バス料金と同様に地下鉄も300ウォン値上げする方策を推進していた。しかし、政府との調整を経て総合的に検討した結果、物価高などを踏まえて値上げ幅を150ウォンとし、追ってさらに150ウォンを値上げすることを決めた。

 市は首都圏統合乗り換え割引に参加する京畿道、仁川市など関係機関と協議するほか公聴会や市議会で意見を聞き、物価対策審議委員会での審議などを経て値上げの時期を決める予定だ。

 ソウル市の関係者は「気候同行カードの本事業が始まる7月からの値上げが適切ではないかとの意見が出た」とした上で、さまざまな案を検討しており、関係機関とも協議を続ける方針だと説明した。

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