NATO参謀長会議に韓国軍合同参謀本部次長が出席へ ハイレベル交流本格化

【ブリュッセル聯合ニュース】2024年になって初めて開かれる北大西洋条約機構(NATO)軍事委員会による参謀長会議に韓国、日本、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国が招かれたことが4日、分かった。

 NATO側によると、同会議はベルギーのブリュッセルで17、18の両日に開かれ、韓国を含むアジア太平洋地域の4カ国は2日目の会合に加わるという。

 韓国からは合同参謀本部の黄裕聖(ファン・ユソン)次長が出席する。軍制服組トップの金明秀(キム・ミョンス)合同参謀本部議長は北朝鮮が年初に挑発行為に出る可能性などに備え出席を見合わせたもようだ。

 韓国軍消息筋によると、NATO軍事委員会による会議に韓国軍の高官が対面で出席するのは2年ぶりという。

 NATOと4カ国はインド太平洋地域の安全保障環境や域内の課題が世界の安保情勢に与える影響などを議論する予定だ。北朝鮮の挑発の可能性や北朝鮮とロシアの軍事協力問題に対する国際的な協力策などが集中的に議論されるとみられる。NATOが潜在的課題と規定する中国についても会議の議題になる見通しだ。

 黄氏の出席を機に、韓国とNATOのハイレベル交流も本格化すると予想される。

 韓国とNATOの関係を巡っては、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が2年連続でNATO首脳会議に出席したほか、2022年11月には韓国政府がブリュッセルにNATO政府代表部を設置し連携強化の足場を築いた。

 昨年2月には「韓国・NATO軍事参謀対話」の初会合が開かれ、同11月にはNATOが主催する大規模なサイバー演習「サイバー・コアリション」に韓国軍がパートナー国として参加するなど、交流を拡大している。

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