【ソウル聯合ニュース】韓国南部・釜山で2日に刃物で首を刺され、ソウル大学病院で手術を受けた革新系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表の執刀医が4日、記者会見を開いて李氏は順調に回復中だと明らかにした。
李氏の手術を行ったソウル大移植血管外科のミン・スンギ教授は「順調に回復しているが、傷の特性上感染や合併症などが発生する恐れがあり、経過をもう少し見守らなければならない」と述べた。
ミン教授によると、李氏は左の胸鎖乳突筋の上に1.4センチの刺傷を負った。筋肉を突き抜け、その下にある内頸(けい)静脈の60%程度が切れて血の塊ができていたが、動脈や周囲の脳神経、食道、気道の損傷は確認されなかったという。
李氏がソウル大病院で手術を受けることになった経緯については、内頸静脈や動脈の再建は難度が高く、経験豊富な血管外科医による手術が必要だったとして、最初に搬送された釜山大病院からの要請を受けて手術を準備したと説明した。
また、この日に記者会見が開かれた理由については、手術後に会見しようとしたが、患者の同意が必要であり容体の安定を最優先したと説明。回復後に李氏の同意が得られたと述べた。
李氏は2日午前、釜山沖にある加徳島の新空港建設予定地を視察した際、帰り際に襲撃された。容疑者の60代の男は支持者を装って李氏に近付き、刃物で首を切り付けた。李氏は釜山大病院で応急処置を受けた後、同日午後にソウル大病院に搬送されて手術を受けた。