【NEWSIS】俳優の故イ・ソンギュンさんを脅迫して5000万ウォン(約550万円)をゆすり取った女が、別の男性をだまして金品を受け取っていたと報じられた。国民日報が29日に報道した。
報道によると、元女優の女(20代)は同好会アプリで知り合った男性たちと会った後、「妊娠した。中絶手術の費用が必要だ」「子どもを無事出産するには病院で治療を受けなければならない」などの理由で金を受け取ったという。
【写真】故イ・ソンギュンさんを脅迫…赤ん坊を抱いて出頭した元女優の女
女は実際に今年1月ごろ出産したとのことだ。女は子どもの本当の父親以外にも、自分と関係のあった男性たちに「あなたが本当の父親なのだから養育費を払え」「お金をくれなければ、このことを通報する」と脅迫した。
女の言葉を信じた男性たちは、最初の数カ月間は養育費の一部を渡した。明らかになっている被害者は少なくとも5人で、数百万ウォンから多い場合は数千万ウォン奪われたという。被害に遭った男性の一人は、女の言葉を疑ってDNA鑑定を行い、本当の父親ではないとの結果を得た。被害者の一部は弁護士を選任し、近く女を詐欺で告訴する予定だ。
この女は遊興飲食店の室長の女(29)と共謀してイ・ソンギュンさんを脅迫し、3億5000万ウォンをゆすり取った疑いが持たれている。イ・ソンギュンさんは室長に3億ウォンを、女には5000万ウォンを渡したとされる。警察の捜査を経て事前拘束令状が請求された女は28日、仁川地方裁判所で行われた令状実質審査に子どもを抱いて出頭した。同地裁は逃走したり証拠を隠滅したりする恐れがあるとして令状を発行した。
イ・ソンギュンさんは麻薬類管理に関する法律の大麻・向精神薬違法使用容疑で立件され、今年10月から警察の捜査を受けていた。イ・ソンギュンさんは今年、ソウル市内にある室長の自宅で数回にわたり大麻や麻酔薬ケタミンなどの違法薬物を使用した疑いが持たれている。簡易試薬検査をはじめ、韓国国立科学捜査研究院の第1次精密検査(毛髪)・第2次精密検査(脇毛)では陰性だった。警察の取り調べで、イ・ソンギュンさんは「室長が私をだまして薬物を渡してきた。それが違法薬物だとは知らなかった」と主張したとのことだ。
イ・ソンギュンさんは違法薬物疑惑が明らかになってから2カ月後の27日午前10時30分ごろ、ソウル市鍾路区にある臥竜公園近くの車の中で死亡しているのが発見された。
シン・ヒョリョン記者