パレスチナ武装勢力ハマスに人質として拘束され、54日ぶりに解放されたミア・シェムさん(21)が「ガザ地区にいた間、ホロコーストのような地獄を体験した」と述べた。ホロコーストとは第2次世界大戦当時、ナチスがユダヤ人に対して行った大虐殺のことだ。
【写真】ハマスに人質として拘束されていたフランス系イスラエル人女性のミア・シェムさん(21)
タイムス・オブ・イスラエルなど現地メディアが28日(現地時間)に報じた。報道によると、イスラエルの放送局チャンネル13は人質だったシェムさんとのインタビューの予告映像を公開した。
シェムさんはフランス系イスラエル人女性で、今年10月7日にイスラエル南部で開催されたライブコンサートに参加した際にハマスに連れ去られた。それから9日後に公開された人質を撮影した動画にシェムさんが映っていた。この動画でシェムさんは「ハマスは3時間かけて手術をしてくれた。私を治療してくれた」「できるだけ早く私を家に、家族の元に帰らせてほしい」と話していた。
シェムさんはチャンネル13とのインタビューに出演した理由について「ガザ地区に住む人たち、彼らが実際にどんな人たちか、真実を伝えることが私にとって重要だ」とした上で「私はホロコーストを体験した。そこにいる人は全員テロリストだ」とも訴えた。
シェムさんは「ガザ地区で拘束されている間、私はある民間人の家庭に捕らえられていた。女性と子どもを含む家族全員がハマスと関わりがある事実をその時に知った」とも伝えた。
シェムさんはハマスに拘束されてから54日後の先月30日、イスラエルとハマスによる人質と捕虜の交換交渉により解放された。シェムさんは解放後、自らのインスタグラムに家族と共に過ごす写真を掲載し「小さな光が大きな闇を追いやることを願う」「拘束された全ての人たちが家に戻ることを待っている」と書き込んだ。シェムさんは今月10日に自らの腕に「私たちはまた踊るだろう。7.10.23」と描かれたタトゥーの写真も公開した。
キム・ガヨン記者