【TV朝鮮】 (アンカー)
韓国国会では総選挙政局最大のテーマとして浮上した金建希(キム・ゴンヒ)氏特別検察官法と大庄洞50億クラブ特別検察官法のいわゆる双特検法が野党・共に民主党により強行採決されました。共に民主党や正義党など野党は180議席という圧倒的な議席数を前面に出し法案をごり押ししました。与党は採決をボイコットする形で反対の意向を明確に示しました。チェ・ウォングク記者がお伝えします。
(記者リポート)
今年4月にファーストトラックに指定され熟慮期間を終えた金建希特検法は今日国会本会議で自動的に提出されました。
「総選挙用の悪法」と主張する与党と「真相解明に向けた特別検事は不可避」とする野党の主張が激しく対立しています。
朴亨修(パク・ヒョンス)議員/国民の力
「歴代の特検法は与野党が合意した場合以外は、野党だけが特別検事候補を推薦するという規定はありませんでした」
宋基憲(ソン・ギホン)議員/共に民主党
「野党が推薦する特別検事が推薦される前例もありましたし、ブリーフィングを行うことも前例があります」
与党議員らは反対の質疑を行い議場を後にしました。
「お前らだけでがんばれ」
「李在明(イ・ジェミョン)防弾」
共に民主党や正義党など野党議員180人の賛成で法案は成立しました。
金建希氏特検法と同時に提出された「大庄洞50億クラブ疑惑特検法」も本会議で成立しました。
野党は採決に先立ち金建希氏特検を推薦する主体を、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が離党しても国民の力が推薦できないとする条項を修正しました。
ドイッチモーターズ株価操作疑惑のほかにも、捜査過程で認知した内容を全て捜査できるとする内容はそのまま反映されました。
洪翼杓(ホン・イクピョ)院内代表/共に民主党
「(ブランド品かばん授受事件も?)おそらくそれは特別検事が誰になるかによっては意志を持てばできるかもしれないと思います」
ただし野党が今日採決を求めた「梨泰院惨事特別法」は特別調査機関の構成をめぐり与野党が歩み寄れなかったため採決は来月9日に延期されました。TV朝鮮チェ・ウォングクがお伝えしました。
(2023年12月28日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)