◇独島を「領土紛争が進行中」と記述 教材すべて回収へ
国防部は28日、将兵向けの「精神戦力教育基本教材」で独島を「領土紛争が進行中」と記述した問題で、教材を回収する方針を発表した。教材は「朝鮮半島周辺では中国、ロシア、日本など複数の強国が鋭く対立している」としたうえで、「これらの国は自国の利益のため軍事力を海外に投射し、釣魚島(日本名・尖閣諸島)やクリール諸島(北方領土と千島列島)、独島問題などの領土紛争も進行中で、いつでも軍事的な衝突が発生し得る」と記述している。また、教材には朝鮮半島の地図が11回登場するが、いずれも独島は表示されていない。
◇大統領秘書室長に李官燮・大統領政策室長を任命
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は金大棋(キム・デギ)大統領秘書室長が辞任したことを受け、後任に李官燮(イ・グァンソプ)大統領政策室長(62)を任命した。李氏の異動で空席となった政策室長には成太胤(ソン・テユン)延世大教授が内定したという。
◇徴用訴訟でまた日本企業の賠償命令確定 三菱重工と日立造船
大法院(最高裁)は、徴用被害者の遺族らが三菱重工業と日立造船を相手取って損害賠償を求めた訴訟の上告審で、原告勝訴の判決を言い渡した。日本企業に原告1人当たり5000万ウォン~1億5000万ウォン(約550万円~1640万円)の賠償金支払いを命じた下級審の判決が確定した。大法院は21日の同種の訴訟に続き今回も、日本企業が主張する消滅時効成立を認めないとの判断を示した。
◇総選挙前に北が挑発の可能性「高い」 情報機関が予測
情報機関・国家情報院(国情院)は、韓国で来年4月に行われる総選挙や11月の米大統領選などの重要な政治日程を控え、北朝鮮が年明けに軍事挑発を強行する可能性が高いと予測した。国情院は北朝鮮が過去の総選挙の前に軍事挑発を行ったタイミングや、挑発に関わった人物を再起用していること、このところ韓国に対する威嚇を強めていることなどを根拠にこのような分析を発表した。
◇イ・ソンギュンさんを脅迫の20代女性 逮捕状審査に出席
27日に48歳で亡くなった人気俳優のイ・ソンギュンさんから5000万ウォン(約550万円)を脅し取った疑いが持たれている20代女性が、逮捕状発付の是非を判断する令状審査に出席するため仁川地裁に出頭した。警察のワゴン車を降りた女性はコートのフードで顔を隠し、小さな子どもを抱いて地裁に入った。違法薬物を使用した疑いが持たれていたイさんは、この件について脅迫され計3億5000万ウォンを脅し取られたとして、ソウル・江南にある遊興施設の従業員の女(麻薬類管理法違反の罪で起訴済み)と女の知人であるこの女性を恐喝容疑で告訴していた。