【ソウル聯合ニュース】在韓イスラエル大使館が26日、武装組織が韓国に対してテロ攻撃を行ったと仮定して作った映像をSNS(交流サイト)に掲載した問題が波紋を広げる中、大使館側が映像を削除したことが27日、分かった。
イスラエル大使館は「あなたに起きたことだと想像してみてください」というタイトルで、クリスマスにソウルでテロが発生したという映像をSNSに掲載した。映像で母親と幼い娘は空襲警報を聞いて避難するが建物に爆弾が落ち、母親は頭から血を流した状態で武装集団に連行される。娘の姿はなく、娘がつけていた手袋が落ちている。また10月7日のハマスの奇襲攻撃でイスラエルが受けた被害を伝えた。
大使館側はイスラエル人の心情を韓国国民にしっかり伝えようとする意図で製作したと説明した。
しかし度が過ぎる内容などとの指摘が出たことをうけ、大使館側が27日にSNSから映像を削除した。
韓国外交部の当局者は「ハマスのイスラエル民間人に対する殺傷と拉致は正当化できないが、在韓イスラエル大使館がこれを他国の安全保障状況になぞらえて映像を製作・配布したのは適切ではないと考える」とコメントした。
また「このようなわれわれの立場を在韓イスラエル大使館に伝え、イスラエル側は該当動画を削除した」と説明した。