韓国軍が戦闘機F35Aを20機追加導入へ 米国と購入契約

【ソウル聯合ニュース】韓国防衛事業庁は27日、軍の次期戦闘機導入2次事業として米政府と最新鋭ステルス戦闘機F35Aの追加購入契約を8日に締結したと発表した。2027年から新たに20機のF35Aが配備される。

 米ロッキード・マーチン製のF35Aは、米政府との直接契約で防衛装備品を調達する有償軍事援助(FMS)制度を通じて導入される。同機は高いステルス性能を持ち、敵の中枢部まで侵入、爆撃することが可能だ。

 防衛事業庁は追加導入する20機について「現在運用中のF35Aに比べ、脅威への対応、暗号・保安、武装などの性能が大きく向上する」と説明した。武装の搭載量が既存の1.5倍に増え、レーザー誘導式の精密誘導爆弾(JDAM)など新たな武装も可能だ。

 次期戦闘機1次事業では19年から22年にかけ40機のF35Aを導入した。このうち1機は昨年1月に飛行中にワシと衝突し、修理費が新規購入費を上回ることから廃棄処分が決まり、現在は39機を運用している。2次事業で20機が追加配備されれば、空軍が保有するF35Aは59機に増える。

 防衛事業庁のカン・ジュンヒ航空機事業部長は「次期戦闘機2次事業により『韓国型3軸体系』の完成度を高められると期待する」と述べた。

 北朝鮮核・ミサイルへの対応体制である韓国型3軸体系は、ミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃するキルチェーン、発射されたミサイルを迎撃する韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)、北朝鮮から攻撃された場合に指導部などに報復攻撃を行う大量反撃報復(KMPR)からなる。高性能ステルス戦闘機はキルチェーンの中核を担う。

 カン氏はまた、1次事業で導入されたF35Aの性能を改良する事業も準備中だと伝えた。 

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい