【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル市は27日、軍の統合防衛本部や首都防衛司令部、ソウル警察庁などと北朝鮮の局地的な挑発を想定した統合防衛訓練を実施した。今回はソウル都心で官民や軍、警察が参加する野外機動訓練(FTX)も初めて行った。
戦時や災害など非常事態に備える「乙支演習」などの定例演習以外に、地方自治体が独自に訓練計画を策定し、合同野外機動訓練を行うのは異例。
軍事訓練は通常、コンピューターシミュレーション方式の指揮所訓練(CPX)とFTXに分けられる。FTXは実戦を想定して実際の兵力を投入し、攻撃・防衛能力を点検するため、CPXとは大きな違いがある。
ソウル市は北朝鮮の核・ミサイル脅威の高まりや無人機の領空侵犯など安全保障上の危機が発生した場合の対応手順を事前に点検し補完策を講じるため、今回の訓練を実施したと明らかにした。
訓練では統合防衛会議や国の主要施設へのテロなどを想定した訓練などが行われた。会議には呉世勲(オ・セフン)ソウル市長や首都防衛司令官、ソウル警察庁長らが出席した。