【ソウル聯合ニュース】韓国政府は26日、日本政府が中国の日本産水産物輸入制限を受けて韓国などへの日本産ホタテの輸出を強化するとの方針を示したことについて「日本側の計画にすぎず、輸入規制を維持する」との立場を示した。
国務調整室の朴購然(パク・グヨン)国務第1次長はこの日の記者会見で、「政府は福島県など8県産の全ての水産物の輸入を禁じている」と述べた。8県以外の地域の水産物については、輸入時の検査で微量でも放射性物質が検出された場合は事実上、輸入を禁止していると説明した。
日本政府の韓国や欧州連合(EU)などへの自国産ホタテの輸出拡大方針は「あくまでも日本側の計画にすぎない」と強調した。その上で「日本産水産物の輸入規制の下、これまで続けてきた放射性物質検査を抜かりなく行っていく」との立場を示した。
韓国は東京電力福島第1原発事故を受け、2013年9月から福島県など8県産の水産物の輸入を禁じている。中国は福島第1原発の処理済み汚染水の海洋放出が始まった今年8月24日から日本産水産物の輸入を全面的に停止した。