北朝鮮の平安北道寧辺の核施設で実験用軽水炉(ELWR)の試運転が開始されたとの分析結果が相次いで公表されている。北朝鮮が今後軽水炉を本格的に稼働すれば、現在寧辺で稼働している黒鉛減速炉(5メガワット)に加え、核兵器の原料となるプルトニウムを生産する別の新たな手段を確保することになる。米国の科学国際安全保障研究所(ISIS)は先日「実験用軽水炉を通じて北朝鮮は年間20キロほどのプルトニウムを生産するなど、プルトニウムの量を大幅に増やすことも考えられる」と警告した。
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国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は21日「北朝鮮の寧辺軽水炉で何らかの動きがあった」「今年10月中旬以降、軽水炉の冷却システムで排水が観測された」と懸念を示した。
これについて韓国外交部(省に相当)の当局者は24日「(韓国)政府は韓米間の緊密な協力に基づき、北朝鮮における核施設の動向を鋭意注視している」とした上で「北朝鮮は国連安保理決議に違反して核物質の生産を今も続けており、昨年末には朝鮮労働党中央委員会全員会議で核弾頭を幾何級数的に増やすことを表明した」「また弾道ミサイルを使った挑発を今も続けるなど、韓半島と世界の平和と安全に脅威を与えている」と批判した。米国務省も北朝鮮の軽水炉試運転について「安全性の問題など、深刻な懸念を引き起こしかねない」と指摘した。
キム・ミンソ記者