尹大統領 国会に外相候補の人事聴聞要請

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は21日、外交部長官候補の趙兌烈(チョ・テヨル)元国連大使に対する人事聴聞会の開催を求める要請書を国会に提出した。

 尹大統領は趙氏について「実力と人柄を兼ね備えた優れた外交官であり、交渉の専門家として卓越した政治感覚を基にさまざまな外交・安全保障の難題を扱ってきた」と評価した。

 また、趙氏は国連大使在任中の2017年、北朝鮮の核・ミサイルによる挑発を受けて国連安全保障理事会が対北朝鮮制裁決議を採択した際に主導的役割を果たし、制裁と対話という「ツートラック」プロセスの陣頭指揮を執ったと説明。外交安保の専門性と経済通商分野に対する高い見識を有し、韓国の国益に基づいて多様な外交分野の懸案を解決し、世界の中枢国として先進国型外交を推進しなければならない外交部長官に適任だと強調した。

 尹大統領は19日、来年の総選挙への出馬が予想される朴振(パク・ジン)外交部長官の後任として趙氏を指名した。 

 趙氏は1979年に外務部(現・外交部)に入り、外交官生活の大半を通商外交の現場で過ごした。朴槿恵(パク・クネ)政権時代の13~16年には経済・多国間外交を取り仕切る外交部第2次官を務め、16年に国連大使に就任。19年まで務めた後、外交官生活を終えた。

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