韓国の人気ヒップホップ・グループBIGBANG(ビッグバン)のメンバーでソロアーティストのG-DRAGON(ジードラゴン、35)=本名クォン・ジヨン=が「来年、違法薬物撲滅・根絶のための公益財団を設立する」と21日に明らかにした。所属事務所ギャラクシー・コーポレーションが同日、ソウル市瑞草区のJWマリオットホテルで記者会見を開いて発表した。2カ月前に違法薬物使用疑惑が報じられたが、このほど、その疑いを晴らし、初めて公式に出したコメントだ。仁川警察庁麻薬捜査隊は今年10月、G-DRAGONを麻薬類管理に関する法律上の薬物疑惑で在宅起訴したが、精密検査で陰性が判明し、今月18日に「嫌疑なし」として検察に送致しなかった。
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G-DRAGONは同日の記者会見には出席せず、直筆の手紙で見解を発表した。手紙では「今回の事態により、年平均での薬物事犯が約2万人に達し、中でも青少年の薬物事犯が恐ろしいほど増加、そのうち医療機関で治療を受けている人は年に500人にもならないという胸の痛む事実を知ることになった。誰かの兄貴分として、また仲間として彼らを保護するシステムのような役割をしたい」と述べた。
警察の「嫌疑なし」という処分については、ギャラクシー・コーポレーションのチョ・ソンヘ最高ESG(環境・社会・ガバナンス)責任者が「事必帰正(すべてのことが結局、必ず正しい道理に帰する)」と述べた。チョESG責任者は「この言葉はG-DRAGONが語った心境だ」とした上で、「(捜査)過程にやや残念に感じる部分もあったが、警察はしなければならないことをした。捜査は適法な手続きにのっとり行われた。大韓民国の国民の1人として国家機関の手続きと結果を信頼し、尊重する」と語った。
チョESG責任者はまた、G-DRAGONの薬物疑惑を警察に通報したと言われる遊興飲食店の女性室長を「(G-DRAGONは)全く知らない人物」だとしながらも、虚偽告訴罪で告発することはせず、来年のG-DRAGONのニューアルバム発売に専念する考えだと明らかにした。ただし、「偏向により押された烙印(らくいん)で個人の人格が無残にも踏みにじられた。G-DRAGONの意志に基づいて、これを正すチャンスを与えたい。28日午前0時までにアンチコメントや虚偽事実の流布など、名誉毀損(きそん)に当たる投稿を削除・訂正してほしい。それ以降は善処することなく、厳しく対応する」と述べた。
ユン・スジョン記者