韓国 けさのニュース(12月21日)

◇今季最強寒波 首都圏で水道機器の凍結相次ぐ

 韓国全土を今季最強の寒波が襲った。忠清南道の西海岸エリアや全羅道西部などに大雪警報・注意報が発令され、首都圏では水道関連機器の凍結が相次いだ。中央災難(災害)安全対策本部によると、20日午後11時までに水道関連機器の凍結がソウル市で26件、京畿道で37件、仁川市で3件発生した。気象庁によると厳しい寒さは23日午前まで続き、21日の最低気温は氷点下20~氷点下4度、最高気温は氷点下9~2度と予想される。

◇金正恩氏「敵の核挑発には核攻撃辞さず」 ICBM発射部隊を激励

 北朝鮮の朝鮮中央通信は21日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が20日に先の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星18」の発射実験に参加したミサイル総局の軍人らを党中央委員会本部庁舎に招いて激励し、核攻撃を受けた場合は核で報復するとの立場を示したと報じた。金正恩氏は今回のミサイル発射実験について「敵が核でわれわれを挑発してくる時にはちゅうちょせず核攻撃も辞さないというわが国の攻撃的な対応方式と、われわれの核戦略や核教理の進化に対する明白な説明だった」と話した。

◇来年度予算案 きょう国会本会議で可決

 国会は21日に本会議を開き、2024年度(1~12月)予算案を通過させる。与野党は通常国会の会期終了後、臨時国会でも予算案を巡って対立を続けてきたが、前日に劇的に合意した。政府は歳出総額656兆9000億ウォン(約73兆円)の予算案を国会に提出していたが、与野党は政府案から4兆2000億ウォンを減額することで一致した。研究開発(R&D)予算は6000億ウォン純増し、南西部の干拓地、セマングム関連予算は3000億ウォンを増額。地域振興を目的とする商品券発行の支援予算として3000億ウォンを盛り込んだ。

◇100歳以上の国民年金受給者174人 高齢化で増加続く 

 韓国社会の急激な高齢化により、100歳以上の国民年金受給者が増加を続けている。国民年金公団によると、今年6月時点の国民年金受給者は174人だった。このうち女性が135人、男性が39人で、女性が男性を大幅に上回った。国民年金の最高齢受給者は110歳となっている。100歳以上の受給者はいずれも、国民年金に加入した子どもが先に死亡したため遺族年金を受け取っている。遺族年金の平均受給額は月33万8401ウォンだ。

◇最高裁 きょう徴用訴訟2件の判決

 大法院(最高裁)は21日、徴用被害者や遺族などが三菱重工業と日本製鉄(旧新日鉄住金)をそれぞれ相手取って起こした損害賠償請求訴訟の判決を言い渡す。大法院は2018年、別の原告による同種の訴訟で、両社に賠償を命じる確定判決を出した。勝訴が確定した原告側は差し押さえた日本企業の資産を売却して現金化する手続きを推進。韓国政府はこれを防ぐため日本との関係改善を図りつつ、日本企業の賠償支払いを韓国政府傘下の財団に肩代わりさせる解決策の実行に着手したが、原告の一部が日本側の資金拠出などを求めて同解決策を拒否している。

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