金与正氏が非難談話で「不快」 ICBM発射巡る安保理緊急会合に

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長は21日、国連安全保障理事会が北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を受けて緊急会合を開いたことについて、「米国と大韓民国の挑発は排除・黙認し、われわれの自衛権行使だけを問題視する」と非難する談話を出した。朝鮮中央通信が伝えた。

 金与正氏は談話で「安保理が米国と追従国家の強盗的な要求を受け会合を招集し、朝鮮民主主義人民共和国の主権的権利を問題とし討議に上程したこと自体を極めて不快に思い、強く糾弾する」と強調。安保理は米国と韓国の「無責任な態度と行動」について責任を問わなければならず、国際社会も韓米を批判すべきだと主張した。

 また、「米国と大韓民国による対朝鮮(北朝鮮)軍事的対決脚本に朝鮮民主主義共和国がどのような方式で対応するか、敵対勢力は今から思い悩んだほうが良い」とし、韓米の対抗措置に新たな挑発行為で対応する方針を示唆した。

 国連安保理は19日午後(日本時間20日午前)に緊急会合を開いた。だが、中国とロシアの反対で安保理としての一致した対応は取れず、韓国など10カ国は共同声明を発表して北朝鮮を非難した。

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