【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は20日、防衛産業の今年の輸出契約締結額が130億ドル(約1兆8670億円)~140億ドルを記録する見通しだと明らかにした。目標額の200億ドルに届かず、昨年実績の173億ドルも下回るものの、2年連続で130億ドルを超えた。輸出先と品目の多様化も質的な成果とされる。
輸出先をみると、昨年はポーランドを中心とする4カ国にとどまったが、今年は中東のアラブ首長国連邦(UAE)とサウジアラビア、欧州のフィンランド、エストニア、ノルウェーなどにも輸出先が広がり、計12カ国となった。輸出品目も昨年の六つから12に増えた。
22年に全体の72%を占めたポーランド向け輸出は、今年32%に縮小した。国防部関係者はポーランドとの2次履行契約の交渉がずれ込んでいるためと説明しながらも、「防衛産業協力でポーランドは最も重要なパートナー」とし、今後履行契約を着実に進めると述べた。
韓国防衛大手のハンファエアロスペースはポーランド政府と昨年8月に自走砲のK9、同年11月に多連装ロケット砲の輸出に関する1次契約を結んだ。現代ロテムは昨年ポーランドと戦車K2の輸出契約を確定した後、2次契約を控えている。
国防部は来年もポーランドだけでなく中東諸国との協力を深め、カナダの潜水艦事業の進行状況を注視するなど、防衛産業の輸出支援に万全を期す構えだ。