【ニューヨーク聯合ニュース】国連安全保障理事会は19日午後(日本時間20日午前)、北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射を受けて緊急会合を開き、安保理としての対応策を議論した。多くの安保理理事国が北朝鮮のICBM発射を非難した一方、拒否権を持つ常任理事国の中国とロシアが北朝鮮を擁護し、会合は成果なく1時間半ほどで終了した。
こうした結果が予想されていたことから、関係国の韓国と、安保理理事国の米国や日本、英国など計10カ国は会合に先立ち共同声明を発表し、ICBMをはじめとする北朝鮮のミサイル発射を「最も強い言葉で糾弾する」と表明した。
米国のウッド国連次席大使は会合で、北朝鮮が「韓米の会合に対する適切な対応」と主張するなどしてICBMや短距離弾道ミサイル発射を正当化することは愚かしいと指摘した。
関係国として出席した韓国の黄浚局(ファン・ジュングク)国連大使も、北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射を強く糾弾した。
一方、中国の耿爽国連次席大使は、北朝鮮のICBM発射は米国の脅威に対処するためのものだとして責任を米国に転嫁した。