◇北の発射 尹大統領「より大きな苦痛として返ってくる」
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は19日の閣議で、北朝鮮が短距離弾道ミサイルと大陸間弾道ミサイル(ICBM)を相次いで発射したことについて、「朝鮮半島と世界の安全保障に対する重大かつ深刻な挑戦」として、「北の政権は自らの挑発がより大きな苦痛として返ってくることに気付くだろう」と述べた。
◇韓米が特殊戦訓練 北ICBM発射の18日から
韓国軍の合同参謀本部は19日、韓米両軍の特殊戦部隊が特殊作戦訓練を実施していると発表した。訓練は北朝鮮が固体燃料式の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星18」の発射訓練を行った18日に始まった。合同参謀本部によると、今回の訓練には韓米特殊戦部隊の要員らが参加。訓練に先立ち、米陸軍の特殊戦司令部に所属する要員が朝鮮半島に展開されたという。韓米は今回の訓練で双方の特殊戦部隊間の戦闘射撃や主要地域内の掃討戦術など特殊戦の戦闘技術を共有し、相互運用性を高めた。
◇尹大統領 外相・情報機関トップ候補を指名
尹錫悦大統領は19日、外交部長官候補に趙兌烈(チョ・テヨル)元国連大使(68)を、情報機関・国家情報院(国情院)の院長候補に趙太庸(チョ・テヨン)国家安保室長(67)を指名した。金大棋(キム・デギ)大統領秘書室長が記者会見を開いて発表した。趙兌烈氏は1979年に外務部(現外交部)に入り、通商交渉調整官や駐スペイン大使、第2次官などを務めた。金氏は趙氏について、「2国間、多国間外交の経験が豊富で、特に経済通商分野に詳しい」と紹介した。外交部長官と国情院長は国会の人事聴聞会を経て正式に任命される。
◇景福宮の落書き 容疑者の男女を追跡中
警察によると、ソウル・鍾路警察署は国の指定文化財である朝鮮王朝時代の王宮・景福宮の壁にスプレーで落書きした容疑者の男女について身元をほぼ特定し、行方を追っている。同署はこの男女が16日の犯行直後にタクシーで移動した事実をつかみ、乗降記録や支払い内訳などを確認した。また、周辺の防犯カメラを基に逃走経路などを調べ、所在の把握を進めている。警察は容疑者の身元が最終的に確認され次第、逮捕状を請求する方針だ。