存命の南北離散家族4万人下回る 高齢化が進行=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国統一部が19日までにまとめた統計によると、朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族として政府に登録されている人は先月末時点で13万3983人だった。このうち9万4102人が死亡しており、存命は3万9881人となった。離散家族は高齢化が急速に進んでおり、存命者は4万人を切った。

 離散家族の高齢化に伴い、存命者は2014年6月末時点で6万人台に減少。17年末に5万人台、20年末に4万人台、それから3年で3万人台と減り続けている。

 「離散家族の日」(旧暦8月13日)が今年制定され、関連行事などを機に離散家族として新たに登録する人もあった。全体の登録者数はやや増えたものの、死亡数が多く、存命者は減る一方だ。 

 存命の3万9881人をみると、90歳以上が1万1827人、80代が1万4331人で、80歳以上が約66%を占める。

 2000年の南北首脳会談で発表された共同宣言の合意により、同年8月に離散家族の再会行事が初めて開催され、行事は18年8月まで21回続いた。だが19年2月の米朝首脳会談が決裂すると南北関係も一気に冷え込んだ。最後の再会行事から5年余りの間に韓国では約1万8000人の離散家族が死亡した。

 統一部は5年ごとに離散家族に関する実態調査を実施してきたが、離散家族の高齢化を受け次回調査は2年前倒しして来年実施する計画だ。

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