MLB：「風の孫に会う」…韓国スター打者・李政厚の入団にSFジャイアンツが大興奮

【NEWSIS】元中日・李鍾範（登録名：リー・ジョンボム）の息子で、「風の孫」と呼ばれている李政厚（イ・ジョンフ、25）を獲得した米大リーグ（MLB）サンフランシスコ・ジャイアンツは興奮を隠せない様子だ。

　ジャイアンツは15日（韓国時間）、「外野手の李政厚と契約期間6年・総額1億1300万ドル（約160億円）という契約を結んだ」と正式に発表した。

【写真】李政厚をアニメで紹介したサンフランシスコ・ジャイアンツの公式アカウント

　ジャイアンツと李政厚の契約は13日、現地メディアを通じて先に報道された。同球団はメディカルチェックを終えた上で李政厚との契約を発表した。

　李政厚を獲得して戦力を補強したジャイアンツは、胸の高まりを抑えきれないようだ。

　同球団はこの日、交流サイト（SNS）の公式アカウントに李政厚に関する投稿を複数アップロードした。

　この中には球団が用意した動画もある。

　アニメーションで始まるこの動画は、元所属チームであるキウム・ヒーローズのユニホームを着た李政厚がソウル高尺スカイドームを後にして、歩き続ける姿で始まる。

　そして、画面はキウムや野球の韓国代表チームで活躍する李政厚の映像に切り替わる。李政厚のバッティングや好プレーのシーンが次々と流れる。

　すると、画面は再びアニメに切り替わる。キウム時代と同じ背番号51番が入ったジャイアンツのユニホームを着た李政厚は、サンフランシスコの象徴であるゴールデン・ゲート・ブリッジに向かって歩き、ホーム球場オラクル・パークに到着する。最後のシーンで李政厚はジャイアンツのユニホームを着て見事なバッティングを披露する。

　球団は別の投稿でも「風の孫に会う」という書き込み、李政厚のKBOリーグの成績や2023ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）での成績を紹介している。

　また、ハングルで書かれた「李政厚選手、サンフランシスコ・ジャイアンツへようこそ」というメッセージと李政厚の写真は公式アカウントの一番上に固定されている。

　SNSのMLB公式アカウントも李政厚のジャイアンツ入団を伝えた。「公式発表だ。李政厚は『巨人（ジャイアント）』だ」という文と、ジャイアンツのユニホーム姿の李政厚が「巨人」になってオラクル・パークに立つ合成写真を掲載した。

　2017年にネクセン・ヒーローズ＝現：キウム・ヒーローズ＝にドラフト1次指名でプロ入りした李政厚は、韓国プロ野球（KBO）リーグで7シーズンにわたりプレーした。通算884試合に出場して打率3割4分、1181安打、65本塁打、515打点、581得点、69盗塁という成績を残した。

　ポスティングシステムを通じて大リーグ入りを希望した李政厚は、ジャイアンツに入団して来年、大リーグでデビューすることになった。

キム・ジュヒ記者