半導体の核心技術を中国企業に流出させた疑いが持たれているサムスン電子の元部長と協力会社の元チーム長が拘束された。
ソウル中央地裁の李敏洙(イ・ミンス)令状担当部長判事は15日、産業技術の流出防止および保護に関する法律違反の容疑が持たれているサムスン電子と協力会社の社員に対し、「証拠隠滅の恐れがある」として拘束令状を発付した。
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サムスン電子の元部長は、サムスン電子の18ナノDRAM半導体の製造工程に関する情報を無断で流出させた疑いが持たれている。検察は、中国企業・長鑫存儲技術(CXMT)がこの情報を入手し、製品開発に使用したものとみている。半導体が専門分野である元部長は「蒸着」を含め7つの核心工程に関する技術資料を渡したと検察は判断した。
元部長は2016年CXMTに転職して技術を流出させた見返りに、数百億ウォン(数十億円)台の金品を受け取ったという疑いも持たれている。元部長はサムスン電子と関連会社の社員たちに5億ウォンを上回る金額を提示して引き抜きを図ったとも伝えられた。協力会社の元チーム長はサムスン電子の元部長に協力してサムスン電子関連会社の機密資料を流出させた疑いが持たれている。
検察は、2人の他にも技術流出に加担した人物がいないか、さらに追加捜査を続ける方針だ。
イ・ビョンチョル記者