【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は15日、中国とロシアの軍用機が14日に韓国防空識別圏(KADIZ)に進入したことについて、韓国に駐在する中国とロシアの武官にそれぞれ厳重に抗議したと明らかにした。
同部の李承範(イ・スンボム)国際政策官がそれぞれ電話で、事前通知なしに軍用機がKADIZに進入し、韓国領空に近づいたことに遺憾の意を伝えた。事前通知のないKADIZへの進入は域内の緊張を高める要因になるとし、両国に再発防止のための措置を求めた。
外交部もこの日、外交ルートを通じて中国とロシアにそれぞれ遺憾を表明し、再発防止を要求した。
韓国軍合同参謀本部によると、14日午前11時53分から午後0時10分までに、中国の軍用機2機とロシアの軍用機4機が朝鮮半島東の東海上のKADIZに進入した後に離れた。領空侵犯はなかったという。
防空識別圏は自国の領空に接近する軍用機を早期に識別し、対応するために設定する任意の空域で、領空とは異なる。ただ、他国の防空識別圏内に進入する軍用機はその国にあらかじめ飛行計画を提出し、進入時の位置などを通知するのが国際的慣行となっている。