韓国コスメ 日本で輸入化粧品トップ維持=若者世代けん引

【ソウル聯合ニュース】日本市場で韓国化粧品の好調が続いている。日本輸入化粧品協会によると、昨年の韓国からの化粧品輸入額は775億円となり、フランスを抜いて初めてトップに立った。今年上半期(1~6月)も1位を維持している。

 コスメブランド「ラカ」を展開する韓国のラカコスメティクスは今年1~9月の売上高125億ウォン(約13億7000万円)のうち、海外売り上げが7割を占め、その大半を日本での売り上げが占めた。11月に12日間開催したセールではリップカテゴリー商品の販売額だけで1億4000万円以上に達した。

 スキンケアブランド「魔女工場」は今年1~9月の日本での売上高が234億ウォンに上り、海外売り上げの6割近くを占めた。

 韓国の化粧品大手も日本進出を活発化している。アモーレパシフィックは「エチュード」「イニスフリー」「ラネージュ」に続き、今年9月に「エストラ」「ヘラ」を投入した。同社関係者によると、今年4~6月期と7~9月期の日本事業の売上高はそれぞれ前年同期比3割以上増加した。

 LG生活健康は各ブランドを進出させたほか、日本で知名度が高い韓国のコスメブランド「ヒンス」を買収するなど、日本市場に力を入れている。

 日本での韓国コスメの躍進はK―POP人気に加え、MZ世代(1980年代初め~2000年代初めに生まれた世代)の間で韓国の中低価格ブランドの人気が高まったためと分析される。業界関係者は「韓国化粧品はコストパフォーマンスが高いと認識されている」とし、日本の化粧品大手が中低価格帯の商品に投資しなかったためニッチ市場が生まれたとも説明した。

 一方、今後は購買力の高い高齢世代をターゲットにした戦略が必要だとの指摘もある。

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