【世宗聯合ニュース】韓国の今年1~9月の出生数が過去最低となる17万人台にとどまり、少子化の進行に歯止めがかかっていないことが分かった。
統計庁によると、今年1~9月の出生数は17万7000人で、1981年に統計を取り始めてから最も少なかった。
1~9月の出生数は81年に65万7000人を記録してから急減し、2002年には30万人台に減少。17年には27万8000人まで落ち込んだ。昨年は19万3000人と20万人を割り込み、今年はさらに1万6000人減少した。
今年7~9月期の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの推定数)も0.70と前年同期比0.10ポイント低下し、過去最低を記録した。年末になるほど出生数が減少傾向を示すことを踏まえると、今年10~12月期には史上初の0.6台となる可能性もある。
統計庁は21年の将来人口推計で、合計特殊出生率(中位シナリオ)が24年に過去最低の0.70まで下がった後、反転するとの見通しを示していたが、予想を上回る速度で少子化が進んでおり、近く発表される推計でどのように修正されるか注目される。