韓国与党・国民の力「共に民主党は万博招致失敗に快哉を叫んでいるのではないか」

 韓国与党・国民の力は29日、野党・共に民主党が釜山万博招致失敗を政治的に利用しているとした上で、「傷心している国民を慰めるどころか、国民の胸に太いクギを刺して火をつける共に民主党の政略的な姿は全く理解できない」と批判した。

【写真】サウジに119対29で完敗、招致失敗を悲しむ釜山市民たち

 国民の力のシン・ジュホ常勤副報道官は同日の論評で、「共に民主党は釜山市民と国民にいたわりの言葉を伝えるという党指導部のコメントがかすむほど、最高委員会議で一部の最高委員が招致失敗に対する韓国政府の責任論を口にしているだけでなく、現職議員や元長官までもが政府攻撃の手段にしている」「共に民主党は表向きはいたわりの言葉を口にしているものの、内心は釜山万博招致失敗で快哉(かいさい)を叫んでいる(痛快に思い、歓声を上げている)のではないか」と問いただした。

 そして、「胸を痛めている釜山市民と国民を心から慰める考えや、今回の招致失敗から教訓を得ようとする姿勢ではなく、『今がチャンスだ』という考え方で政治的な言葉ばかりが飛び交っている」「招致失敗直後に繰り広げられた非難の場は、圧倒的多数の議席を持つ政党が早くから国家的行事の失敗を期待し、政治攻勢の手段として利用しようとする意志を持っていたという傍証だ」と指摘した。

 さらに、「今すべきことは、国民をいたわり、今回の失敗から教訓を見いだし、釜山と大韓民国の価値上昇のための努力をすることだ」「引き続き共に民主党の利益のために政争に利用するなら、国民の審判に直面するだろう」と警告した。

 また、キム・オンス常勤副報道官は「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が自ら万博招致失敗に対して国民の前で謝罪し、すべての責任を自身にあると述べたことは、避けることなく政治的責任を負うという成熟した姿勢であり、リーダーシップの真の姿を示す行動だと評価できる」と評した。

 そして、「その反面、共に民主党と曺国(チョ・グク)元法務部(省に相当)長官が招致失敗による国民の失望と悲しみの中、これを政治的に悪用する姿勢は、国家的次元で重要なイシューに対する責任あるアプローチが不足していることを表わす行動だ」「文在寅(ムン・ジェイン)政権の責任も決して避けられないだろう」と述べた。

 その上で、「共に民主党は政治的野心を追求するのではなく、国の長期的発展と国民の利益を優先視する態度が必要だ」と指摘した。

ヤン・ジヘ記者

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  • ▲29日午後、釜山市蓮堤区の釜山市庁と地下鉄・市庁駅の連絡通路に設置された電光掲示板には、「2030万国博覧会(万博)釜山招致」が失敗に終わったことに関して釜山市が国民に感謝の意を伝えた文章が表示された。写真=news 1
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