順天郷大学付属天安病院のソ・リョギョン教授(31)がプロボクシング女子ライトフライ級韓国チャンピオンに続き、世界タイトル獲得に挑む。来月、タイ人選手と世界トップに立つための前哨戦を行う予定だ。韓国ボクシング・コミッション(KBM)が28日に明らかにした。
KBMによると、ソ・リョギョン教授は来月9日、京畿道水原市の人材開発院体育館でクラティダ・クエサノル(タイ)と試合を行う。ソ・リョギョン教授の通算戦績は7戦6勝1分で、クエサノル選手は7戦6勝1敗だ。この試合に勝てば、来年2月、仁川市内で日本人選手を相手に女性国際ボクシング協会(WIBA)ミニマム級世界タイトル戦を行うことになる。
ソ・リョギョン教授はこれにとどまらず、来年4月には4大メジャー世界機関(WBA、WBC、IBF、WBO)のタイトルの一つに挑戦する計画だ。「韓国ボクサー初のメジャー4大機構統合チャンピオンになるのがソ・リョギョン教授の目標だ」とKBM側は伝えた。
ソ・リョギョン教授は今年7月、ソウル繊維センター・イベントホールで行われた「KBM 3大韓国タイトルマッチ」に出場し、対戦相手のイム・チャンミ選手に第8ラウンド38秒でTKO勝ちして韓国チャンピオンになった。TKOとはテクニカル・ノックアウト(Technical Knockout)のことで、審判の裁量の下、試合進行が不可能だと判断された場合に宣言される。
新生児特定集中治療室(NICU)に勤めるソ・リョギョン教授は2018年、同僚医師の勧めでボクシングを始めたという。「病気の新生児が集まっているNICUは何が発生するか分からないというプレッシャー・緊張感・ストレスがかなりあるが、ボクシングを通じてこれを解消している」と話す。ソ・リョギョン教授の活躍は話題になっており、試合の様子が写っている動画共有サイト「ユーチューブ」上の動画には「医師がボクシングのチャンピオンにまでなるなんて、素晴らしいという言葉しか出てこない」など、応援のコメントが寄せられている。
パク・ソンミン記者