サッカー韓国代表・黄義助(ファン・ウィジョ、31)=ノリッジ・シティFC=が性的関係を持つ様子を違法撮影したとの容疑が持たれている件で、容疑が晴れるまでは代表チームに参加できなくなった。
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大韓サッカー協会は28日、「黄義助の容疑に関し、捜査機関のはっきりした結論が出るまで、韓国代表に選抜しないことを決めた」と明らかにした。倫理委員会の李潤南(イ・ユンナム)委員長(法務法人太平洋・弁護士)は「韓国代表選手は道徳性と責任感を持って名誉を保たなければならないという義務がある」と理由を説明した。
黄義助は元交際相手と性的関係を持つ様子をひそかに撮影したとして、被疑者として警察の捜査を受けている。今年6月、交流サイト(SNS)に黄義助の性的関係の動画と写真が拡散されたが、被害者の元交際相手は黄義助が事前に撮影の同意を求めなかったとして処罰を要求した。しかし、黄義助は今年9月から11月まで国際Aマッチ計6試合に出場した。今月18日に被疑者として捜査されることになったが、その後の21日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の中国戦にも出場したことから、世論が悪化した。
大韓サッカー協会はこの時、「状況を見守る」という方針だったが、警察が黄義助のノートパソコンに動画がさらにないか捜索しているという報道があった上、韓国政界からも「協会は出場禁止など厳重な懲戒処分を下さなければならない」と声が上がり、黄義助の出場停止決定を下した。同協会の関係者は「黄義助が韓国代表メンバーに復帰するには、『不起訴処分』を受けなければならない」と語った。もし起訴されて裁判まで行くことになれば、韓国代表メンバーとしてのキャリアは長期間にわたり空白となることが予想される。黄義助はこれまで国際Aマッチ62試合に出場し、19ゴールを決めている。
韓国代表チームはFWの中心選手の1人である黄義助なしに来年1月12日に行われる2024カタールAFCアジアカップに出場しなければならない状況になった。このため、曺圭成(チョ・ギュソン、25)=FCミッティラン=に続いて出場時間の長い黄義助の不在を埋めるFW候補には複数の選手が取りざたされている。韓国代表チームでこれまであまりチャンスがなかった呉賢揆(オ・ヒョンギュ、22)=セルティックFC=、2023シーズンKリーグ1(1部)得点首位(17ゴール)の周敏圭(チュ・ミンギュ、33)=蔚山現代FC=、21日に22歳以下(U-22)代表チームでマルチゴールを決め、フランス戦を3-0の完勝に導いた鄭想賓(チョン・サンビン、21)=ミネソタ・ユナイテッド=らが有力視されている。
イ・ヨンビン記者