【ソウル聯合ニュース】3月に死去した日本の音楽家、坂本龍一の最後のピアノソロ演奏を記録した長編コンサート映画「Ryuichi Sakamoto|Opus」が12月27日に韓国で世界初公開される。映画輸入会社のメディアキャッスルが28日、発表した。
闘病生活を続けていた坂本が最後の力を振り絞って演奏する姿を収めた。音楽ユニットのイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)時代の音楽から、映画音楽作品、最後のオリジナルアルバム「12」の収録曲まで、坂本の音楽人生を彩った20曲で構成される。演奏する楽曲は自身が選んだ。
映画音楽では「シェルタリング・スカイ」(1990年)で米ゴールデングローブ賞作曲賞、「戦場のメリークリスマス」で英アカデミー賞作曲賞、「ラストエンペラー」(1987年)でアジア人初の米アカデミー賞作曲賞に輝くなど、世界的な評価を受けており、これらのテーマ曲も披露した。
韓国映画とも縁があった。ファン・ドンヒョク監督の「天命の城」(2017年)で音楽監督を務め、韓国でいくつもの音楽賞を受賞している。
直腸がんの治療を受けていたが、今年3月に71歳で死去した。最後に手掛けたのは是枝裕和監督の日本映画「怪物」(2023年)の音楽だった。