1人デモをしたことに関しては、「この点が一番間違っていたようだ」「娘の母親(A氏の妻)がもどかしさのあまりソウル市教育庁と韓国教育部に問い合わせたが、担当監督官3人の合意があるなら終わりだと言われた」「娘の母親は人生で最も重要な修学能力試験で救済してもらおうと1人デモをした」「元大統領や政治家たちもしているので大丈夫だと思い、家にある段ボールの裏面に文を書き、30分間ほどした」「このことが先生を非常に驚かせてしまったようで申し訳ない。止めなければならなかったのに、そうできなかったことをおわびする」と謝罪した。
A氏は最後に「告発されたということなので、誠実に調査を受けようと思う」としながらも、「私と妻はさておき、うちの娘の不正行為だけは訂正してほしい」と求めた。その上で、「試験監督官を務めた先生に申し訳ない。悪いことをした。親心が過ぎたようだ」ともしている。
ソウル教師労組などによると、受験生とその母親は不正行為処理が行われた修学能力試験の翌日、B教師が勤務する職員室に訪ねていったという。不正行為とされれば修学能力試験の成績が無効になるためだ。その後、父親のA氏も学校に入ろうとしたが制止された。A氏は教師との電話で、「(私は)弁護士だ。うちの子の人生をメチャクチャにしたのだから、お前の人生もメチャクチャにしてやる」と言った。そして、この受験生の母親は1人デモを行った。プラカードには「B教師を罷免。○○中の先生の人権侵害事例収集中。秘密保障」と書かれていた。
韓国教育部とソウル市教育庁は名誉毀損(きそん)や脅迫などでA氏を告発措置することにした。ソウル教師労組は「B教師に対する積極的な保護と共に、今後このようなことが発生しないよう、きめ細かい対策準備を要求する」としている。
イ・ガヨン記者