大統領選で「大庄洞事件の本丸は尹錫悦」と攻勢をかけていた共に民主、党関係者が虚偽報道に関与していた【独自】

2022年韓国大統領選介入世論操作事件
「尹錫悦検事の捜査もみ消しはなかった」と説明受けていた

 韓国大統領選介入世論操作事件を巡り、検察が大統領選当時、共に民主党関係者のK氏が「尹錫悦(ユン・ソンニョル)よる捜査もみ消し」という虚偽報道に関与していた具体的事実を把握したことが21日までに分かった。現在民主党で国会政策研究委員を務めるK氏は当時、民主党の「火天大有タスクフォース(TF)」で調査チーム長を務めていた。当時のTF委員長は金炳旭(キム・ビョンウク)議員だった。

【グラフィック】 「尹錫悦捜査もみ消し」虚偽報道を巡る共に民主・K氏の主な疑惑

 問題の虚偽報道は、尹錫悦大統領が検事だった2011年当時、釜山貯蓄銀行を捜査した際、大庄洞開発の融資ブローカー、チョ・ウヒョン氏の疑惑を覆い隠したという内容だ。民主党は記事を根拠に大統領選の選挙戦で「大庄洞事件の本丸は尹錫悦だ」と攻勢を繰り広げた。

 ソウル中央地検の特別捜査班は当時、K氏が大庄洞関連の民間業者やマスコミの記者らと接触した形跡を一部つかんだという。

 その一つが「捜査もみ消し」が事実だったと断言してくれる民間業者との接触だったという。当時民間業者が「事実に反する」と言ったが、検察はK氏がそれを無視して虚偽の疑惑を広めたとみているもようだ。

 本紙の取材を総合すると、K氏は21年11月中旬、大庄洞の初期事業者であるイ・ガンギル元シーセブン代表と接触した。K氏はイ氏に「チョ・ウヒョン氏が11年5月、大検察庁中央捜査部の取り調べを受けた当時、大庄洞事業に関する調べがあったのか」「イ氏が中央捜査部の取り調べを受けた際、(大庄洞開発の)融資あっせん料やチョ氏の役割について供述したのか」などを尋ねた。当時民主党と一部メディアは「尹錫悦捜査もみ消し疑惑」を主張していた。これに対し、イ氏は「チョ氏が検事からどんな取り調べを受けたのか(私は)知らなかった」「私は面談をしただけなので、(大庄洞について)特別な質問はなかった」と答えたという。

 金氏はイ氏に「(李明博=イ・ミョンバク=大統領の実兄)李相得(イ・サンドゥク)元議員ら政界が大庄洞融資に関与したのか」とも尋ねたが、イ氏は「大庄洞融資は担保融資であり、政界の支援は必要なかった」と答えたという。検察はそうした内容を含むメッセンジャーアプリでの対話内容の全貌を確保したとされる。

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