キムチ輸出先が過去最多の93カ国・地域 米欧で人気急上昇=韓国

【ソウル聯合ニュース】1~10月に韓国のキムチの輸出先は日本や米国をはじめとする93カ国・地域にわたり、過去最多を記録したことが21日、韓国関税庁の貿易統計で分かった。1~10月のキムチ輸出額は1億3059万ドル(約194億円)、輸出量は3万7110トンで、このペースならいずれも通年では2021年を抜いて過去最大を更新する見通しだ。

 10年前はまだキムチの輸出先は61カ国・地域だった。20年以降、新型コロナウイルス下で海外でのキムチ消費が一気に増え、輸出先は21年に89カ国・地域と最多を記録。22年は87カ国・地域に小幅減少したが、今年は初めて90カ国・地域を超えた。

 今年1~10月のキムチの輸出額も前年同期比10.1%伸び、1億3059万ドルに上った。輸出量は7.2%増の3万7110トン。このペースが続けば23年の年間では金額、数量とも、それぞれ過去最高だった21年(1億5992万ドル、4万2544トン)を上回るとみられる。

 今年1~10月の輸出額を輸出先別にみると、40.5%にあたる5284万ドルが日本、次いで米国が3331万ドルだった。オランダ(614万ドル)、英国(494万ドル)、香港(490万ドル)、台湾(475万ドル)、オーストラリア(466万ドル)、カナダ(437万ドル)、シンガポール(255万ドル)と続く。

 特に北米と欧州向け輸出が大きく伸びており、上位10カ国・地域にはオーストラリアも合わせ計5カ国が入った。

 最大輸出先は依然として日本だが、その割合は13年の73.8%(6581万ドル)から今年は30ポイント以上縮小している。一方、米国は13年の5.5%(495万ドル)から25.5%に急拡大した。オランダの割合も同期間に1.0%から4.7%に、英国も1.6%から3.8%に、それぞれ上昇した。

 米国では以前、韓国系スーパーくらいしかキムチを販売していなかったが、今はウォルマートやコストコといった米小売り大手も取り扱っている。コロナ禍を機に海外でキムチは免疫力を高める健康食という認識が広がったほか、近年の韓流ブームの中でキムチはK(韓国)フードを代表する食品として定着した。米欧では韓国の「キムチの日」(11月22日)を記念する動きも広がっている。

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